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ゆとりーなの日記

日記的な事を書いて行くと思はれる

IVSとGoogle日本語入力を利用した舊字體入力に就いて

世の中には異字體を表示する規格である異體字セレクタ(IVS)と云ふものがある。これを使󠄁へば戰前󠄁の舊字體を通󠄁常のJIS漢字の範圍󠄁や、UNICODEの機󠄁種依存文󠄁字の範圍󠄁よりも多く使󠄁ふ事ができる。この記事の本文󠄁もIVSを使󠄁つて入力し、ブログの表示フォントをIVS對應フォント指定にしてあるので、それらのフォントがインストールされた環󠄁境であれば、違󠄂ひが分󠄁ると思はれる。
試してみた處、Google日本語入力の辭書登錄がIVSに對應してゐる事が分󠄁つた。ユーザー辭書に漢字を登錄しておき、その單語をIVS對應環󠄁境(Wordなど)で入力し、IVS對應フォントを指定すればその異字體で表示される。それらの字を含む候補は、變換候補一覽に於いて字體の違󠄂ひも或る程度は判󠄁別できるし、機󠄁種依存文󠄁字と表示されるので使󠄁ひ分󠄁けも簡單である(但し一々變換候補一覽を出してそれを氣をつけて見ないといけないと云ふ手間はあるが)。これは詰り變換ツールに賴らなくてもIMEの範圍で對應できると云ふ事である。
と云ふ訳で今機󠄁種依存文󠄁字及びIVS(ひとまづ游明󠄁朝󠄁等を使󠄁ふ都合上Adobe-Japan1の方のみ)を驅使󠄁してできるだけ舊字を入力する爲の辭書を整備してゐる。猶󠄂、字形の選󠄁定に於いては私の獨斷と偏見で決めてゐる。以下註記しておいた方が良ささうなものを表にしておいた。

字形 メモ
潔󠄁 丰の形が氣に喰はないが他に選擇肢がない(汎用電子IVSにはある)。
筆押へが欲しいがない(汎用電子IVSにはある)。
偉󠄁緯󠄁違󠄂圍 ヰの形は左上を直角に曲げるので統一したいが、一部字に關してはその形がない(汎用電子IVSにはある)。
主注󠄁柱󠄁往󠄁駐󠄁註 「主」のみ丶+王、ほかは亠+土にした。このパターンが一番多い氣がする。
敵適󠄁滴 啇の一畫目は縱棒で統一したいが、適に關しては二點しんにようでさうなつてゐる字形がない(汎用電子IVSにはある)。
戶所󠄁扇󠄁扉󠄁肩啓雇顧偏編篇󠄀遍󠄁 戶にした字は戰前の辭書及び書籍を見て決めた。遍󠄁に關しては他の扁に合はせて戸につくりたいのだが、二點しんにようでさうなつてゐる字形がない。いつその事戶で統一した方が良いかもしれない。
約的釣酌󠄁 勺の中を丶にするか一にするかは戰前の辭書及び書籍を見て決めた。正直基準がよくわからない。
及扱級吸汲 又につくる形はあまり見ないので現行マヽにした。「汲」等も及で統一した方が良いやうな氣もするのだが、戰前の辭書をみると又になつてゐる。この基準もよくわからない。
音󠄁響󠄃暗󠄁韻闇 音󠄁の一畫目は橫棒の方がよく見る氣がするので統一したかつたが、その形がなかつた(汎用電子IVSにはある)。「音󠄁韻」等の熟語で揃つてないのは見榮えが惡いので縱棒統一の方がいいかもしれない。
龍󠄂籠寵瀧襲 龍の一畫目は橫棒の方がよく見る氣がするので統一したかつたが、その形がなかつた(汎用電子IVSにはある)。龍しか橫にできないので縱棒統一で良い氣もする。
育充統 この手の字は亠+ムより一+ムに見えなくもないが、字形がないので現行マヽ(汎用電子IVSにはある)。
意󠄁億臆憶 意󠄁の一畫目は正直どちらも見る。しかもわりと統一はされてない。意󠄁以外は橫棒の形がなかつたのでかうなつてゐるが(汎用電子IVSにはある)、縱棒統一で良い氣もする。
區󠄁 この匚と匸の中間の區󠄁は戰前書籍で頻出するので讓り難いところ(猶󠄂、サンプル數)。
巨󠄁距󠄁拒󠄁 巨は單體だと工につくるものをよく見るが、つくりにくる場合は匚に見えるものも多い。今回は工で統一。
勇󠄁湧 勇󠄁の上部は甬で統一したかつたが、湧に關しては字形がない(汎用電子IVSにはある)。
非悲󠄁排󠄁緋󠄁輩󠄁俳 今の明朝体は「非」單體だと左下の橫棒が縱棒を突き拔け、他は突き拔けない形のものが多いが、戰前の書籍は突き拔ける方で統一されてゐるものをよく見る。俳以外は突き拔ける字形があつたので採用。
幾󠄁機󠄁磯󠄁 戍の左上が交󠄁叉󠄀する字形をよく見るので採用。
八󠄀分󠄁頒󠄁松󠄁訟󠄁 八󠄀はこの形をよく見るので採用。

字自體は登錄したので、あとは單語が增えてきたら公󠄁開する豫定である。しかし汎用電子IVSの方にも捨󠄁て難い形が多いので、游明󠄁朝󠄁がこちらもサポートしてくれれば大歡喜なのだが今の處そのやうにはなつてゐない。なら汎用電子に絞󠄁つてIPAmj明󠄁朝󠄁を使󠄁へば良いかと云ふと、今度はAdobe-Japan1の方にしかない形が出て來てしまふので結局同樣の問題が起󠄁きる。因みに花園明󠄁朝󠄁は両對應なのだが、游明󠄁朝󠄁のデザインの美しさも中々捨󠄁て難いのである。