ゆとりーなの日記

日記的な事を書いて行くと思はれる

颱風の字

コミケの季節にこんな感じのネタ投稿を行なひました。

これが何う云ふネタかと言へば、戰前の世代の人なら颱風と書くから大丈夫だし、台風だとバリバリの現代つ子だから免許證の確認が必要、臺風はそんな書き方した時代はないので一寸舊字を知つた丈の俄さんですね、つてオチだつた訣です。
何故に今更このツヰートを引つ張つて來たかと言ひますと、この間「颱風の颱の字が、台の舊字である」みたいなのを見かけたからなんですね。
「颱」が「台」の舊字かと言はれればそれは違ひます。そんな扱ひをしてゐる辭書は見た事ありません。台の舊字として載つてゐるのは基本的には臺です。しかも厄介な事に台と臺は元々別字で、台が臺の略字と言ふか俗字として通用してゐたので、戰後の國語改革で「台」1つに纏められたみたいな經緯があります。だから「台」をなんでもかんでも「臺」に直したら舊字表記になると思つたら大恥をかく事になります(天台宗とか)。で、更にややこしい事に、「台風」の場合は元々「颱風」と書いてゐたのが(戰中の國語辭典と漢字辞典を參照してみても、「颱風」の表記しかなくて「台風」、「臺風」は見つからないので、辭書的には「颱風」が正しいとされてゐたと考へて良いでせう)、戰後當用漢字表から外れてしまつたので同音の字による書き換への對象になり台風となると云ふ經緯を經てゐるので、元々台だつたから臺に直しちや駄目とも又違ふパターンになつてゐます。詰り台の字は罠滿載と云ふ訣です。で、結論としては台風の本來の表記は颱風だつたと言つてしまつても良ささうなのですが、ここで終はりにしてしまふとまたなんちやつて正字厨が...と何處からか煽られるのは目に見えてゐるので一應康煕字典位は見ておかうと思つて見てみた訣です。そしたら「颱」の字がないんですね。詰り康煕字典が出來た頃(18世紀頃)にはこの字はなかつた説が浮上してきます。
ここで鳴海さんから大言海を引用したツヰートがありましたので、更にここで引用させて貰ひます。これによると、颱の字は割かし最近出來た新しい字だつたと云ふ事になりさうです。因みにこれに関聯してあつた、と云ふfjtjnjさんの話も確かに一理あります。でも不思議と「臺風」つて表記は辭書では見た事ないんですよね。
結論としては戰前リスペクトなら「颱風」(但し對日ググラビティが低いので注意。中華民國の氣象局がトップに來ます。)、無難に攻めるなら「台風」としておくのが良ささうつて事にしかならないのですが、どうも上手くオチなかつたと云ひますか、まだ良く分らない部分も多いので詳しい人の登場を待つて私は逃げます。ササッ