ゆとりーなの日記

日記的な事を書いて行くと思はれる

C91國民服󠄁本の宣傳

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全󠄁文󠄁正字正かな、總ルビ字音󠄁假名遣󠄁ひの本の原稿がなんとか間に合つたので、このまま何も無ければC91の3日目、東W10bにて「平󠄁成󠄁國民服󠄁」を頒󠄁布できさうである。
當初コピー本の豫定であつたが結局フルカラー印刷で印刷所󠄁に出すことになつた爲(上の畫像はコピー本での試し刷)、値段が內地價格45錢、外地價格600圓へと値上げとなつた。猶󠄂、內地價格は大日本時代の貨󠄁幣󠄁で拂ふ場合の値段のことであり、例ば日本國の現行アルミ1圓硬󠄁貨󠄁を出して55錢のお釣りがくる訣ではない。當然乍ら戰後の日本政府が發行した貨󠄁幣󠄁を使󠄁ふ場合は外地價格が適󠄁用される。逆󠄁に云へば大日本の1圓金貨󠄁乃至銀貨󠄁で拂つた場合は55錢のお釣りとなるのでそちらは寧󠄀ろ歡迎󠄁である。
少册の主眼がどこにあるかと云へば、やはり正字正かな本と云ふことである。手持ちのパソコンで追󠄁加ソフトの購入なしに全󠄁文󠄁正字正かな、總ルビ字音󠄁假名遣󠄁ひの本が偶々造󠄁れる狀況にあつたので、折角だからやつてみようと云ふことで始つた企畫である。正かなに關しては戰前󠄁再現よりも現行の最新硏究重視󠄁の爲、許容假名遣󠄁ひの類󠄀は一切使󠄁つてゐない。正字に就いてはデザインの差等でAJ1-6の範圍󠄁で戰前󠄁の本によくある字形に似せられるものがあればそれを優先的に採󠄁用した。字音󠄁假名遣󠄁ひに就いては未だ搖れが多いので、戰前󠄁からの假名遣󠄁ひを優先した。猶󠄂、最後に關しては慣れてゐない爲かなり不備があるかもしれない。(今更󠄁だが、帽󠄁子や推奬のルビをどうするかも迷󠄁つてゐる。現行の原稿だと前者󠄁が戰前󠄁寄りで「ばうし」、後者󠄁が現行硏究寄りで「すいしやう」になつてゐたのに氣附いたがこれはどうしたものか。これらに關してはほぼ「ぼうし」「すいしやう」で確定な氣もするので今更󠄁戰前󠄁寄りで書くのもどうかと思はないこともない。元はと云へばこれは「ぐゑん」やら「こむ」のやうな假名遣󠄁ひを採󠄁用するかしないかとした時にひとまづ採󠄁用しない爲に決めた側面が强い。)
本の雰󠄁圍󠄁氣もできるだけ戰前󠄁らしさを出した心算である。文󠄁體やらをいきなりらしくするのは難󠄀しいが、取敢ず氣輕に眞󠄀似できるところは眞󠄀似してみた。總ルビと云ふのもそれで、あの時代の本は總べての漢󠄁字にルビが振られてゐるものも多い。
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基本的には1文󠄁字に對して上詰めでルビを振つてゐるが、熟語の場合は詰めて綺麗に收める場合や、下の平󠄁假名に半󠄁分󠄁かぶる場合もある。流石に詰め込󠄁むのに無理がある時は字の間隔󠄁を開けても1文󠄁字に當ててゐる。總ルビ本に於ても漢󠄁數字はルビがないことが多く、この邊りは手許にあつた昭和10年代の本を參照してゐる。
あとは檢印紙も今回は造󠄁つてみたのでこれに印鑑を押して會場でペタペタ貼る作業が殘つてゐる。
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さて、表記の時代にも合ふと云ふことで內容は國民服󠄁である。氣附いたら結構󠄁な數の國民服󠄁が集つてゐたので、バリエーション等も含めて紹介してみることにした。畫像は總べて撮り下ろしなのでどこかから借りてきた畫像は今回はない。當初はパブリックドメインとなつてゐるやうなので、勅令の圖も載せる豫定だつたが、誌面の都󠄀合上見送󠄁つた。
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實物や一次󠄁資󠄁料を參照しての紹介もそれなりに書いてはゐるが、基本はゆとり國から本を出したと云ふネタでの設定であり、正字正かなで本を出したかつたと云ふのが一番の動機󠄁で作られた本なので、ターゲットがどこなのかが非常に分󠄁りづらい本となつてゐる。こんな本ではあるが、もしお手に取つて頂けたら幸ひである。

平󠄁成󠄁國民服󠄁C91コミケ上陸決定

きたる12/31、C91の3日目に東W10bではなごよみさんが當選󠄁したとの事なので、國民服󠄁本の上陸が(原稿落とさなければ)決定した。全󠄁文󠄁舊字舊假名なのは普段書いてゐるからなんともないのだが、ルビ振りが中々にしんどい。字音󠄁假名遣󠄁ひに慣れてゐないのもあるが、Wordでルビを振るのが中々に面倒である。
取敢ず作りかけの組版がこんな感じなのだが、1文󠄁字づつルビを打たないと上手く行かないのが實に厄介である。
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例ば「氣魄」なんかは「氣」に「き」を左揃へで振り、「魄」に「はく」を中央揃へで振ると云ふ謎の手間のかかりやうである。「氣魄」に纏めてかけると大分󠄁雰󠄁圍󠄁氣が變はつてしまふ。
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あとは漢󠄁字1文󠄁字に對して3文󠄁以上のルビが必要󠄁なものに關しても面倒で、次󠄁の字まで纏めてから左揃へにすると云ふ不思議な事をしないといけない。かうしないと文󠄁字の間が擴がつてしまひ、やはり雰󠄁圍󠄁氣が異つて來る。參照してゐる昭和十年代の本がかう云ふ振り方をしてゐたのだから仕方がない。
加へて異體字セレクタを使󠄁ふとルビ入力時にお豆腐化󠄁するのも上手く處理しないといけないので一番のボトルネックがルビ打ちである事は間違󠄂ひない。
あとは資󠄁料の寫眞󠄀。普段寫眞󠄀取る習󠄁慣がないので兔に角上手く取れないし、畫像配置のセンスもないのがつらい。表紙も考へてないし、前󠄁途󠄁多難󠄀感が若干ある。

國民服󠄁の同人誌

冬󠄀コミの當落通󠄁知が愈々近󠄁附いて來たとの事なので、當選󠄁すれば出す豫定の國民服󠄁本の仕樣をどうするかを考へてゐたら色々と惱ましい事態になつた。
正字正かなでIVSを驅使󠄁した所󠄁謂康熙字典體使󠄁用、總て昭和18年頃の辭書を參照して字音󠄁假名遣󠄁ひでルビを振る、但し當時主流の許容假名遣󠄁ひは用ゐないと云ふ方針だけは決まつてゐた。內容は國民服󠄁令と實物の紹介と今日に於いて著󠄁裝する場合の話の2つを中心に書かうと思つてゐたが、このロクでもない奧附を作つた邊りから迷󠄁走が始まつた。
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この奧附は昭和14年に出た大川周󠄀明の「日本二千六百年史󠄁」のものを元にしてゐる(因みに振假名の振る位置等もこの本を參考にしてゐる)。此處を見ると外地の定價と內地の定價が分󠄁れてゐる事に氣附いた。ゆとり國は設定上は日本國と袂を分󠄁かつてゐる事になつてゐるので、これを上手く使󠄁へないかと云ふ事でコミケ頒󠄁布價格として日本等の外地價格を設定したのである。
處がこの設定を採󠄁用すると色々と問題が起󠄁きてくる。ゆとり國では大多數の臣民が國民服󠄁を着てゐる設定になつてゐるので、若し「ゆとり國向けに出てゐる本がコミケに合せて外地日本でも賣られる事になつた」と云ふ設定を採󠄁用すると內容を大分󠄁變へないといけないのである。
例ばよく聞かれる「國民服󠄁は何處で買へるのか」と云ふ情󠄁報を載せるとすると、ゆとり國ではその邊の紳士服󠄁賣場にある事になつてゐるので此處からしてまづ變はつてくる。日本では當然賣つてはゐないのでコミケで賣るなら日本向けの情󠄁報を書いた方が良いのだが、さうすると何故ゆとり國の本なのにターゲットが日本向けになつてゐるのかと云ふ疑問が出てくる。此處丈󠄁であればコミケ用に日本向け增補を足した體にすれば凌げるかもしれないが、他にもネクタイやらシャツ類󠄀の設定もゆとり國と日本國では違󠄂ふ事になつてゐるのでキリがない。
要󠄁するに、ゆとり國の本として出すと情󠄁報乃至評󠄁論の本から架空󠄁の國の創作本に變はつてしまふと云ふ話である。ネタとしては後者󠄁で行きたい處なのだが一應きちんとした情󠄁報本としても纏めておきたい氣もあるので中々配分󠄁が難󠄀しい。

萬年筆の話

今日はどうやら萬年筆の日らしい。偶々この日に萬年筆のインクの事を考へないといけない機󠄁會があつたので、この偶然を記念してつらつら書いておく。
元々萬年筆を使󠄁ひ始めたのは周󠄀りからの壓力ではあるのだが(舊假名遣󠄁ひら國民服󠄁を前󠄁面に出してゐると、ボールペン等と云つた物を使󠄁つてゐるところを見られると苦情󠄁が來るのである)、實際に使󠄁つて見るとボールペン等に比べて字が綺麗に書ける(氣がする)のでわりとあつさり移行する事ができた。最初はカートリッジ式の物を使󠄁つてゐたのだが、これも懷古的見た目(言はなければ分󠄁らない部分󠄁ではある筈なのだが)を理由に批難󠄀され、最終󠄁的にプランジャー式の物を恩師から幾󠄁つか頂いたので今では專らそれらを使󠄁つてゐる。カートリッジ式に比べて手入れの洗滌等で手間が掛るが、見た目がそれらしければ中身はとことん手を拔く方針である私でも流石にこのくらゐなら許容範圍󠄁である。
さて、今回は契󠄁約書に文󠄁字列を書かないといけないと云ふ機󠄁會があつたのでいつものやうに萬年筆を取り出してはみたのだが、さう云へばインクが水性なのはこの手の物に對してどうなのかとふと思つたので萬年筆と契󠄁約書のインク事情󠄁をgoogle先生に聞く事にした。
取敢ず今迄使󠄁つてゐたPARKERのQUINKは水性染料と云ふタイプで耐水性が低く、案の定契󠄁約書等の用途󠄁には向かないと云ふ事だつた。とは云へ昔はなんでも萬年筆で書かれてゐた印象があるので、それ用のインクもあるのだらうとgoogle先生を問詰めて行くと、水性顏料インクと古典インクと云ふ選󠄁擇肢が出てきた。顏料インクは今時なインクで耐水性は拔群なのだが、中で固まるとわりとどうしやうもないところがありメンテナンスが難しいとの事だつた。一方の古典インクは昔ながらのインクで耐水性はあるのだが、インクが酸性なのでペン先や紙を傷めやすいと云ふ問題があるやうである。環󠄁境等への懸念も見られた。
懷古趣味で云へば古典インク一擇なのであるが、懷古遊󠄁びを一番にしたい訣ではないし、環󠄁境とか言はれると選󠄁擇すべきは顏料インクの方かとも思ふ。また、紙が傷んでしまふのでは耐水性があつても意󠄁味ないではないかと思はない事もない。しかしながら手入れの手間が恐ろしく面倒さうな事等を考へると(今は物理的記述󠄁を殆どしないのでインクを入れてから空󠄁になる迄使󠄁ひ續けると云つた事が抑難󠄀しい)顏料インクの方もいまいち踏み出せないところがある。猶󠄂、古典インクも使󠄁ひ切つた方が良い(放置した後の處置が顏料よりはやや樂程󠄁度の差はあるらしい)みたいなのでこれはどちらにも言へる事ではあるのだが。
これはもう大人しくボールペンで書いておけと云ふ事なのだらうか。

眼鏡のレンズの話

次󠄁の丸眼鏡3點には上段と下段で違󠄂ひがある。
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形狀・タイプの違󠄂ひもあるが、今回の話題は上が現行のプラスチックレンズに交󠄁換した物で、下がオリジナルの硝󠄁子(恐らく)レンズのまゝの物と云ふ事である。光を反射する色が前󠄁者󠄁は綠で、後者󠄁が白になつてゐる。今迄ずつと外側重視󠄁できたので側には多少こだはつてきたが、見えない處やぱつと見で大差がない處に就いては現行の物をそのまま使󠄁つてきた。何も考へずにどこにでもある眼鏡屋チェーン店でレンズ交󠄁換に出したのも、レンズを現行品に變へたところで綺麗になり過󠄁ぎるみたいな事はあるかもしれないが、ぱつと見でそこまで風合の違󠄂ひは分󠄁らないだらうと思つての事である。しかし最近󠄁この反射色の差は見過󠄁せないのではないかと思ひ出した。
眼鏡屋で相談してみたところ、この綠色の反射と云ふのは反射防止コートと云ふものの影響󠄃で、現在賣られてゐるレンズには大抵標準で附いてゐるとの事だつた。プラスチックレンズを硝󠄁子レンズに變へたところでこの現象は改善せず(硝󠄁子レンズにもこのコートが大抵附いてゐる)、僅かにコート無しのレンズも生產されてはゐるが、現狀のラインナップでは球面のもの丈󠄁で平󠄁面のものはない等の制約があるやうで、反射を防がない影響󠄃で視󠄁界が眩しいかもしれないと云ふデメリットもあるかもしれないらしい。
猶󠄂、倍の値段を出せば目の側は反射防止コートを付け、外側は付けない(詰り中から見ると今時の眼鏡の視󠄁界と大差なく、外側から見ると反射の色が白に見える)みたいなマニア向け(?)の特殊なレンズを作る事が出來ると云ふ話も聞いた。現狀では日常使󠄁ひ且つ大正~昭和初期~戰中期の風合を出す眼鏡のレンズはこれが最適󠄁解かもしれない。